重症の炎症性ニキビでお悩みの方へ
イソトレチノンはビタミンA誘導体であり、重症の炎症性ニキビに対して、皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用に優れた効果があります。ニキビ治療の先進国である欧米では、ニキビの治療の基本薬として認知されていますが、日本ではまだ厚生労働省の認可がおりてないため保険適応ではありません。このお薬は、副作用はあるものの、しっかり説明を受けたうえで理解し、医師の指示の下、1日1回の用法用量を守って使用していただければ、いままで他の治療でも治らなかったニキビに対して効果を期待できると考えております。
本当に必要かどうか、使用しても大丈夫か、定期的な採血で安全性を確認してから処方いたしますので、
まずはご相談にいらしていただければと思います。
どんな治療方法なのか知ってもらい、
患者様ご自身と一緒に悩み、一緒に治療を選択し、治していきたい!!と思っております。
当院でのイソトレチノインの内服の仕方
- 当院では、最長1クール5ヶ月の内服となります。
- 再発した場合もう1クール追加する場合もあります。
- 催奇形性があるため、内服終了後も半年間は避妊が必要です。
- 内服中および内服終了後6ヶ月月は献血ができません。
内服できない方
- 妊娠中の方、妊娠の疑いのある方
- 授乳中の方
- 成長期の方
- イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビ
- タミンAでアレルギーを起こしたことのある方
- テトラサイクリン系の薬剤を内服されている方(ミノマイシン®(ミノサイクリン塩酸塩)、ビブラマイシン®(ドキシサイクリン塩酸塩)、レダマイシン®(デメチルクロルテトラサイクリン塩酸塩)、アクロマイシンV®(テトラサイクリン塩酸塩))
- うつ病もしくはうつ気質の方
- 肝機能障害のある方
- 中性脂肪、コレステロールの高い方
- ビタミンA過剰症の方
副作用
軽いもの
- 皮膚の乾燥、かさつき、皮むけ
- 敏感肌になる
- 手や足の皮むけ
- かゆみを伴う赤み
- 爪の変形
- 頭痛
- 全身の多毛
重いもの
- 吐き気、嘔吐
- 長く続く頭痛
- 視力の障害
- 聴覚の障害
- みぞおちの辺りの強い痛み
- 肌の強い赤み
費用
10錠 6,050円(税込)
重要事項
- 基本的には約5ヶ月間継続して内服していただきますが、内服中に妊娠すると胎児に奇形が生じる可能性があります。服用中と服用後6ヶ月間の期間は妊娠できません。
- 内服希望後に妊娠が判明した方、近いうちに妊娠を希望されている方、授乳中の方は、服用できませんのでご注意ください。
- 肝臓機能障害で治療中の方、精神疾患(うつ病等)で治療中の方、ビタミンA誘導体の適応ではないと医師が判断した場合は、処方できませんのでご了承ください。
- 治療中は、乾燥状態になることがあります。保湿により徐々に改善する程度ですが症状が強い場合は、ご相談ください。
- この内服治療には注意事項があり、専用の同意書が必要になります。未成年の方の治療は、必ず保護者の方のサインが必要です。治療をご希望の未成年の方は、保護者の方と一緒に御来院下さい。一緒に御来院出来ない場合は、承諾書をお持ち帰り頂き、承諾を得てから治療を開始します。










